普及クラスデジタル一眼レフ比較-総合力-

2006.04.22(16:49)
10万円以下という限られたコストのなかで、ここで取上げたどの機種もそれぞれに個性があり、必要最低限の性能はクリアしています。

その中でも総合的に評価して誰にでもすすめられる機種という点では、 キャノン EOS Kiss デジタルN が筆頭だと思います。量販店では店員にあまりすすめられない機種ではありますが、画質を中心にライバルに比べアドバンテージがあります。液晶モニター以外これといった欠点もなく、安心して使うことができる優等生モデルということができます。ただ、優等生であるがゆえに、可愛げがないと思われることもあるようですが。

オリンパス E-500 ボディ も総合点の高い万人受けするボディではないでしょうか。ファインダーやスピードの点では多少見劣りする部分もありますが、オリンパス独自のダストリダクションシステムは他に無い、非常に有効な機能だと思います。

コストパフォーマンスという点では ニコン D50 ペンタックス *ist DL2 があげられますが、総合的性能面ではニコンD50が一枚上手です。D50の登場によってD70sの存在意義が感じられなくなってしまったくらいですから。

ペンタックス *ist DS2 は万人にすすめられる機種ではありませんが、わかりやすい操作性と、すばらしいファインダーなどカメラ部分の熟成という点ではNO.1だと思います。この中ではもっとも玄人受けするボディではないでしょうか。

一眼レフの新たな可能性を示してくれた オリンパス E-330 は、この中では最も高価です。フルタイムライブビューをどうとらえるかで、この機種のコストパフォーマンスは決まってきます。ライブビューが必要でないならば同社のE-500やキャノンEOS Kiss デジタルNが無難だと思うのですが。

また、見落としがちなのがレンズを含めたシステムの充実度で、将来的にグレードアップやレンズの買い足しを考えるなら、非常に重視しなくてはなりません。

カメラボディのラインナップが充実しているのはキャノンとニコンで、共にエントリークラスからプロ仕様まで現在5機種を発売しています。ただし、ボディの互換性という点ではニコン、35mmフィルムとの兼用や 過去の資産(レンズ)の運用という点ではキャノンと、両社のスタンスは違います。キャノンは画像素子サイズがAPS-Cサイズ、APS-Hサイズ、フルサイズと3種類の大きさがあり、画角が変わってしまうという点を留意しなければなりません。レンズはどちらも豊富ですが、若干ニコンの方が選択の幅は広いです。

現在発売されているペンタックスのボディは、いわば*ist Dの派生モデルでCCD、ボディフレーム、シャッターユニットなどが流用されています。今年の冬に登場するであろう1,000万画素のモデルが出るまではハイアマチュア向けボディはありません。レンズは多くはありませんが、小型・軽量のボディにマッチするデジタル専用DAレンズが最近充実してきました。

オリンパスは早急にE-1の後継機種の登場が望まれます。E-1が塩漬け状態になっているので、今のところはほぼ同クラスのE-330、E-500から選ぶしかありません。

レンズは最も新しいシステムだけに、ラインナップは見劣りしますが、デジタル専用に設計されたズイコーデジタルレンズ群はどのレンズも安心して使えるメリットがあります。また、F2.0の大口径ズームや、14mm〜の超広角ズーム(*1)など他には無いレンズも加わってきました。
(*1)35mmフィルム換算

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