シグマ SD14

2006.11.27(18:11)

シグマ SD14

シグマのデジタル一眼レフ SD14が12月に発売。現行モデルSD10が2003年11月発売なので3年ぶりのモデルチェンジ。シグマはデジタル一眼レフを見捨てていなかったようで、SD14では数々の進化が見られる模様。

現行SD10は解像度が高く、画質面では評価が高かったが、RAW記録のみで汎用JPEG記録は対応していなかったことや、カメラ部の性能の低さが響いてキワモノ扱いされていたのも事実。

SD14では当然JPEG記録も可能。撮像素子はFOVEON X3を進化させ、画素数はSD10の1029万画素から1406万画素にアップ。このセンサーは3層の面でそれぞれ青、緑、赤の光の三原色を別々に取り込むというもの。通常のCCDやCMOSセンサーのように同じ平面に並んだフォトセンサーひとつひとつにカラーフィルターを使用して演算方式で色を再現するものとはまったく違う。

通常のセンサーはモアレを抑えるために、ローパスフィルターを使って解像度を抑えなくてはならない。しかしFOVEON X3ではロパスフィルターが不要になり、本来センサーで取り込んだ情報をほとんど損なわずに再現できるというもの。ビデオカメラで用いられる3CCDとも似ているがそれとも異なる。このFOVEON X3の特徴は高い解像度が得られるのが特徴。

カメラ部も大幅に改良。SD9、SD10ではファインダー像の小ささ(0.77倍)をカバーすべく実画面周辺をグレーでマスキングし無理やりスポーツファインダーと仕立てていた。SD14ではペンタプリズムを大幅に改良し、0.9倍のファインダー倍率を確保。センサーサイズが小さいのでAPS-Cサイズでは実質0.8倍程度の倍率だがずいぶんとマシにはなった。

AFも中央1点測距離から5点にアップ。AFの精度やスピードは不明だが、AFの使い勝手は確実に良くなっているはず。このほか、2.5型液晶採用やシャッターの耐久性を約10万回にするなど、こまかな改良も怠っていない。ボディも小型化されていて本体重量700gとキヤノン EOS 30Dとほぼ同じ重さ。

カメラ部の性能は現在の水準に達しているかは疑問だが、「キワモノ」から使えるデジタル一眼レフに進化しているだろう。正直ここまでシグマが本気になるとは思わなかった。

このシグマ SD10はじっくり作品作りに適しているだろう。ライバルとして考えられるのは優れた画質が期待できる富士フィルムのFinePix S5PRO、画面サイズは異なるがおそらく画質面でタメをはるであろうキヤノン EOS 5Dあたりではないだろうか。

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